教わるときには教えるつもりで!アウトプットの本質

こんばんは。ヨシパパです。

アウトプットをしなければならないという風潮が世の中にはびこっていますが、そもそもアウトプットとは何かを理解できている人は少ないのではないでしょうか?

そもそも何故アウトプットしなければならないのか?

今回はアウトプットについてまとめていきます。

日本のビジネスシーンにおける「アウトプット」

現在、さまざまな業界で「アウトプット」という言葉が使われています。

皆さんの職場でも言われたことがある方いるのではないでしょうか。

日本のビジネスシーンにおいては、出力から意味が転じて「経験や学びから、発言や行動に反映させること」を意味します。

ビジネスを含む学習の場においては、学んだ内容を「発信する」「知識を話す・書き出す」という意味で使われます。

また、「成果物」や「仕事の能力」「結果」という意味で”アウトプットのレベルが高い”などと使われることもあります。

経験や学びをもとに行動する(話す・書く・発信する)という意味で『アウトプット』を定義します。

アウトプットを行う目的

ビジネスシーンにおけるアウトプットの目的は、経験や学びを日々の業務や発言に反映させ、成果につなげることにあります。

そのため、アウトプット自体を目的と捉えず、目標達成や成果を得る手段と考えたほうがイメージしやすいでしょう。

たとえば、自分の持つ経験や情報を資料にまとめてプレゼンをするというアウトプット(手段)は、”企画を通す”ことを目的とします。

人の話や思いついたアイデアをメモしておくというアウトプット(手段)は、”自己成長”という目的の一端といえます。

アウトプットを行うメリット

それでは、アウトプットの質を上げることで、どのようなメリットを得ることができるのでしょうか。ここからは、アウトプットするメリットを4つ紹介します

  • 教える技術の向上
  • 知識や経験の定着と記憶の整理
  • 自己肯定感の向上
  • 人脈の広がり

教える技術の向上

アウトプットができるようになると、成果につながる自分の知識や経験を周りに伝授できるようになります。

「人に教えられること」は、ビジネスパーソンに求められるスキルの1つです。

いくら自分が成果を出せるビジネスパーソンであっても、後輩や周囲の人にその技術を教えられなければ組織全体の生産性を上げることはできません。

実際に、優秀なプレーヤーとして活躍した人が管理職になったあと、成果が上がらない・教え下手で後進が育たないということは非常によくあります。

アウトプットを行うことで、キャリアアップに欠かせない教える技術の習得を目指せるでしょう。

知識や経験の定着と記憶の整理

アウトプットは、得た知識や経験を自分のものにするための有効な手段です。

暗記や学習をするときに、「インプットだけでは、覚えられない。話す・書くなどのアウトプットが重要」ということは広く知られています。

ビジネスにおいても、新たに得た知識や経験を自分のものにするためには、アウトプットによって記憶を整理し、しっかり定着させる必要があります。

せっかく得た有益な情報も忘れてしまえば、実際の業務に活かせません。

アウトプットは、知識や経験を自分のものにできる、つまり「成長」につながっているのです。

自己肯定感の向上

アウトプットを続ければ、自己肯定感を上げることができます。

自己肯定感は、自分を認められている状態・自信がある状態を指します。

自己肯定感が高い人は、肯定的な視点が持てる・精神的に安定する・失敗に強くなる・良好な人間関係を築けるなど、幸福に生きれる傾向があります。

自分の気持ちや学び、反省をアウトプットすることで、自己認知や行動を変えるきっかけとなり、自己肯定感のアップにつながる可能性があります。

人脈の広がり

アウトプットを増やせば増やすほど、自然と人脈が広くなる傾向があります。

これは、有益な情報の発信や人との会話を続けることで、新しい人脈ができたり、身近な人との人間関係が深まったりするためです。

質が高いアウトプットを行うことで、人脈の質もより高いものになるため、仕事・プライベートはより豊かなものになるでしょう。

アウトプットの方法

最後は、具体的にどのようなアウトプットを行うことで、アウトプット力を高めることができるのか、だれでもできるコツを紹介します。

アウトプットが上手な人は、これまで自然とアウトプットを繰り返してきた可能性があります。

苦手意識を持っている人は、日々の生活や業務で積極的にアウトプットを行い、繰り返し練習しましょう。

  • 何のためにアウトプットするのか明確にする
  • 目標は具体的な数値で設定する
  • 新たに得た知識・経験は早めにアウトプットする
  • 習慣化を意識!身近なことか少しずつ始める
  • 得た情報は自分の言葉に置き換える

何のためにアウトプットするのか明確にする

先述の通り、アウトプットは目的のための手段として捉えることができます。そのため、アウトプットを意識的に行う場合、アウトプットする目的を明確にしましょう。

アウトプットの方法(手段)から考えると難しいため、最終的な目標を設定したら、5W2H(なぜ・なにを・いつ・だれが・どこで・どうやって・いくらで?)を使いながら、逆算して考えるのがおすすめです。

アウトプットを練習するときは、できるだけ目的・手段をはっきりさせましょう。

目標は具体的な数値で設定する

アウトプットの目的を明確にするときに注意したいのが「具体性」です。抽象的な目標であれば、達成できているのか、達成度がどの程度なのか確認できません。

目標設定を行うときは、具体的な数値を用いましょう。

たとえば、「SNSで情報を発信する」だと漠然とした目標ですが、「1日1回、SNSで今日の学びを投稿する」とすると具体的になり、実行しやすくなります。

新たに得た知識・経験は早めにアウトプットする

新しい情報をアウトプットしたいときは、できるだけ早く行動に移しましょう。人は忘れる生き物なので、定着していない記憶は、時間とともに消えてしまいます。

『エビングハウスの忘却曲線』という有名な研究結果によると、人は新たに得た情報は20分後に42%・1時間後に56%・1日後に74%・7日後に77%・30日後には79%忘れてしまうといいます。

インプットしたときはメモをとるだけにして、その他のアウトプットは時間があるときに行っても構いません。

習慣化を意識!身近なことから少しずつ始める

はじめから高すぎるハードルを設定すると、達成が難しくなってしまいます。アウトプットが苦手だからと無理をすると長続きせず、結局成果に結びつかないリスクもあります。

継続することを第一に考え、身近なところで、できることから始めましょう。

「会議中に必ず10以上メモをとる」「会議のたびに自分だけの議事録をまとめる」「毎日または毎週TODOタスクを書き出す」など、業務と密接に関係しつつ、負担が大きくないアウトプットからはじめるのがおすすめです。

長期的な目標ではなく、短期で達成できる目標にすることで、続けやすくする効果があります。

得た情報は自分の言葉に置き換える

新しい情報を得たら、そのままメモしたり発信したりするのではなく、自分の言葉に置き換えてアウトプットすることで、より定着しやすくなります。

一度自分の頭のなかで情報を咀嚼・整理して、自分や自社の状況に置き換えてみましょう。自分の意見や考えを付け加えて、アウトプットするのもおすすめです。

まとめ

今回は、ビジネスシーンにおけるアウトプットの意味やアウトプットするメリットから、アウトプットするときのコツまでまとめて紹介しました。

アウトプット自体は難しいことではありませんが、苦手な人は意識しないとなかなかアウトプット優先で動くことができません。

まずは、日ごろから「話す」「書く」「発信する」という簡単なアウトプットを意識しましょう。正しい方法のアウトプットを習慣化できれば、成果はあとから付いてきます。

「経営層や管理者が、アウトプットを苦手としている」「アウトプットを促進する環境を作りたい」という場合は、人材育成サービスを活用しましょう。

あしたのチームでは、人事評価制度の構築や経営層・管理者のコーチングなど、人と組織の成長を支援しています。「アウトプットできる組織作り・メンバーの育成」はお任せください。

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