こんばんは。ヨシパパです。
会社で上席の人間が「イノベーションを起こそう」などと息巻いている職場はありませんか?
私のようなペーペー平社員は「またなんか言ってらぁ」と思い、どんどん気持ちが離れていきます。
このような職場ではイノベーションなど起こせるはずがありません。
そもそも何故このような思考の乖離が起こるのかを今回は考察していきます。
ただ、上席の気持ちなど分かるはずもないので私の経験上こう思っているのではないかと感じたことを書いていきます。
そもそもイノベーションと聞いて思い浮かべるのはDXや技術革新といったたいそうな単語を思い浮かべる方も多いのではないかと思います。
その前提条件がそもそも間違っているのです。
よくよく考えてください会社勤めの平社員が世の中を変えるような天才である可能性なんぞほぼ0%なのです。
もし、上席の人間がそのようなイノベーションを望んでいるのであればその会社はやめた方が良いでしょう。
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私の考えるイノベーション
それでは、平社員が起こせるイノベーションには何があるでしょうか?
私の経験上「その業界ではまだ使用されていない技術を応用すること」であると考えています。
私が従事している化粧品業界でいえば大体新しい技術発表をしているのは皆様が知っているような大企業がほとんどになっています。
(もちろん表に出てこないだけで各社さんの日々の研究成果は業界誌などで発表されています。)
そういった中でまだ業界にないもを作ろうとすると他業界から技術に対してアンテナを張ることが重要になります。
つまり、「B業界の技術を私のいるA業界とつなげること」がイノベーションであり、適応させる工夫をすることこそが上席の求めている事なのです。
実際のイノベーション活動
他業界から技術を輸入するにあたって注意しなければならないことがいくつかあります。
- 自分のいる業界の現状を知る
- 同業他社も同じことを考える
- 特許
自分のいる業界の現状を知る
車輪の再発明という言葉をご存じでしょうか?
既に広く知られている確率された技術や解決方法があるにもかかわらず、それを知らずに、あるいは意図的に無視して、一から同じ様なものを発明してしまうことを指す諺です。
特に再発明してしまったものが、既存のものよりも役に立たない場合は「四角い車輪の再発明」ともいうそうです。
既存の技術を知っていればそれを利用するだけで済んだものを、わざわざ再発明に無駄なコストと労力をかけてしまったという皮肉を込めて使われる言葉であるようです。
もともとIT業界でよく使われていた言葉だそうですが、でも他業界でも同様の事例が起こることは想像に難くないので皆さんも注意しましょう。
同業他社も同じことを考える
業界で最新のに技術が出たり、売れ行きの製品が出たりすると、他社もそれに似たものを作ろうとします。
そのため、業界の学会や雑誌、プレスリリースは常に確認しましょう。
成果物が同じでもそこまでの道筋が異なれば次の項で記載する特許も回避できる場合が多いです。
特許
いうまでもなく技術競争で最も大事なのは特許になるでしょう。
せっかく自社で新技術を生み出したとしても、他社がすでに特許を出してしまっていれば訴えられる可能性もあります。
会社間のいざこざを避けるためにも、研究者は常に特許を意識した開発をしなければなりません。
まとめ
「イノベーションを起こせ」と言われてもピンとこない社会人の方々はいきなり天才的な発想をしなければならないのかと身構えてしまいます。
他j業界ではあたり前でも自分の業界では使われていない技術を用いるだけでイノベーションにに限りなく近寄ります。
業務時間中に他業界の情報を調べていたら何か言われる職場もあるかもしれませんが、そういった風土がある会社でないと新しいことはできないでしょう。
様々な業界に精通することがイノベーションへの第一歩になると考えています。