おはようございます。ヨシパパです。
4月に入ってからというもの株価の下落が止まらない状況です。
日経平均は4/4(金)終値で32,780円、NYダウに関しても38,314ドルとここ数か月では見ない値まで下落しています。
また、日本から米国株に投資しているときに影響を受けるのが為替ですが、こちらも145円台まで急騰しています。
つまり、これまで新NISAを始めるにあたりお勧めされていた全世界株やS&P500等のインデックスの価値は円高株安の影響を大きく受けています。
このような状況を受けてSNSやyou tubeでは新NISA損切りや投資を撤退する方が続出しているようです。
今回は暴落時に投資をやめたいと思った時に思い出してほしい投資の基本について話していこうと思います。
インデックス投資を始める際に多くの人は長期・分散・積立のドルコスト平均法をコンセプトにこれから20年、30年と積み立てて行くんだと意気込んだことと思います。
しかし、いざ今回のような暴落時に評価額がマイナスになったのを目の当たりにするともうやめてしまおうと考えしまうのです。
「NISAは儲かる」と短絡的な情報で投資を始めた人は、毎月5万円を年利5%で20年積み立てると元本1080万円に対して運用益が855万円という右肩上がりのシュミレーション結果が頭にあるのでしょう。
確かにここ数年間は右肩上がりで市場が成長し、日本株もバブル期以来の最高値更新を記録しました。
つまり、投資初心者のほとんどがビギナーズラックで株式投資でお金が増える経験をしてしまったのです。
そこでこの暴落ですから、聞いていた話と違うとなっているのでしょう。
しかし、思い出してください。
投資を始めるにあたり、家計を見直し、節約をして投資資金を捻出して投資を始めたのはなぜでしょうか?
老後資金の為?、子どもの学費の為?、生活を豊かにするため?それぞれの目的があったかと思いますが、目的意識を思い出すことで売却を思いとどまってみてはいかがでしょうか?
投資を始めたときは「これから20年、30年と積み立てて行くんだ」と決意したのではないでしょうか?
投資初期に暴落に立ち会えた人はむしろラッキーとさえ思います。
インデックス投資の基本はドルコスト平均法に基づいています。
「高い時には少く、安い時には多く株式を一定額購入する」ので、インデックス投資を一番効率的に運用できるのが下落しているときになります。
あまり投資額が大きくないときに下落をしても金額的なダメージはそれほどではないはずです。(何もしていないのにお金が減るメンタル的なダメージはありますが…)
むしろ安く仕込めるため、次に上昇相場が来た時に値上がりする株式数が多くなります。
また、上昇相場ばかりだと常に高値で少ない株式しか購入できないため、マイナスにはなりませんが伸び率も小さくなってしまいます。
投資歴が長くなると株価が上がった下がった以上に複利の効果が大きくなってきます。
投資の基礎でよく出てくる複利にさらに複利がかかるため、長期で投資すればするほど福利効果が大きくなります。
途中で積立てたインデックスを売却するということはこの福利効果を放棄することになります。
評価額が下がろうと長期間マイナスの評価額になろうとも複利は働きます。
是非このことも頭の片隅に置いてください。
初心を忘れないようにと書いてきましたが、私自身投資を始めた初期の頃は評価額の上下に一喜一憂し、途中で売却してしまったこともありました。
本当に売らなければよかったと今でも思います。
実際問題売って楽になりたいという気持ちも十二分に理解できます。
せめて売却をせずに積立を停止するだけにして、買った分は放置しておくという選択肢もあります。
安く仕込むことは放棄しますが、少額でも株式市場に資産を置いておくことで心の片隅に株式のことが残っている事と思います。
絶対に株価が戻ってくる保証はありませんが、長く続けることでプラスになる可能性はかなり高くなります。
是非、一時的な感情で株式の売買判断を行わないように心掛けてください。
